2020年9月23日水曜日

ようやく夏が終わる

 今年の夏もなんとか生き残った。

あれだけの暑さでは作業性も悪く、みんながイライラしていて現場の空気も良くない

ようやくまともな温度になったが今度は雨が多く思うように捗らないたくさんの現場が押していますが順番に伺いますのでよろしくお願いします。




2020年8月11日火曜日

広い屋敷

敷地面積500坪奥行き100m高低差7mほぼ山、この屋敷をどのように生かすか。正直はじめて現場を見た時かなり厄介な予感はありました。
まずは最低限の伐採




















土木工事
自分の専門ではないのですが簡単なすき取りではなく、すき取りながら造形を作っていくので自分がユンポのオペ。4トンダンプでかなり運び出しました。
元々あった植物はなるべく埋め戻し。
















石選び
距離が90M、地元にある石に決定。
前からずっと狙っていた石がありました。ただ手頃なサイズを選び出すことが大変、
ウチのベテランユンポを導入、嫌な予感的中、初日にキャタが外れ大変でしたが、自分で直しましたが、汗と大雨とグリスでべたドロ、挫けず20トンひとりで6日掛かりました。(今思うと梅雨の時期で良かった、猛暑で20トンは危険)
自然石の場合、石を選びだす作業は石を積む人がおこなうこと、選び出すことでどのように積み上げていくのか想像しながら選びだす。















石積み開始
まずは根石と通、そしてバランス。


後は集中力












角石
天場石
ここが重要















最近は自然石の石積みを見かけなくなりました。石積みは間違いなくとても良いものです。しかし石積みの仕事がないため石積みの職人がいなくなっています。



縁石
コンクリート洗い出しの準備












コンクリート200へーべ
ベテラン2名 見習い1名 おじさん2名 
*危険 この時期のコンクリート作業は本当に危険です。


熱中症
現場には魔の時間帯がある。
午前中は暑いながらもなんとか生きのこれる。楽しみのお昼の休憩、ここでゆっくり食事をとり体を休まさないと、まず午後2時頭痛、体のだるさ、・・・これを乗り切っても次は午後4時から強い西日この時間帯は体力が回復しないのでなるまでに早く作業を終わらせ逃げ帰るしか無い。



200へーべの洗い出しとなるとどうしてもムラができてしまいますが時間が解決してくれます。傾斜があるため滑り止めになる。





コルレオーネ 夏休み

8月12日から8月23日までお休みします。

この暑さでは仕事になりません。

熱中症に気をつけて下さい。


 

2020年7月9日木曜日

自分の家を自分で作る15

土壁準備

今回もっとも楽しみな作業のひとつが土壁。最近ではあまりお目にかからない作業です。
なぜ土壁に興味を持ったか。いろんな人と建築の話をする中で、知識と経験のある人の共通点、それは「土壁は絶対良い」ということ。土壁は湿度を調整し熱がこもらず、質感がたまらなく良い、間違いのない自然素材。それと住んでみて分かることですが、空気感が違う、音の反響もなく、居心地がたまらない安心感、うまく表現できませんが、とにかく土壁は別格です。あともう一つすごく眠れます。
土壁のことはなんとなくネットやテレビで見聞きして知ったように話している人は多く「土壁を作った事はあるか」と尋ねるとそういう奴らはみんなモニョモニョ言い出す始末。意外とみんな土壁のことを知らないことが分かりました。

まずは信頼できる左官職人を探すこと
伊勢志摩で最高の左官職人と出逢えたことは幸運でした。出会った当時は72歳、経験豊富のベテランです。少し短気。
まずは木舞壁の作り方これは土壁の下地になり割り竹をワラ縄で編んでいきます。この作業は家族みんなで行いました。どんな仕事も下地が肝心、竹にカビが生えることがあると聞き焼き竹にすることに。




























ただ仕事が進むにつれてある疑問が、こんなに良いものがどうしてこんなに衰退していったか。
自分で調べるうちに30年ほど前、土壁と新建材が重なる時期あることに気づきました。その時に間違った施工が行われ土壁の良さを全く生かせていない施工です。例えば土壁の上に石膏ボードを貼り付けたり、土壁の上にモルタルでおさえボンドを塗り変な仕上げ材を塗る外部には外壁用のボードや化粧トタンで施工、こんな施工方法ではせっかくの土壁の良さを全く生かせずに衰退していったことなど、その当時の左官の職人さんは気がついていたそうです。もちろん建築ラッシュやスピード化によることも拍車をかけしまた。土壁は手間と時間が掛かるもの残念。

間違った施工をしなければ土壁は素晴らしい素材。

*注意
土壁は素晴らしい素材です。
しかし問題点も、気密性、人間性によっては不向きだと思います。建築期間は最低でも1年は掛かります。コストも正直。
うち方には問い合わせしないでください。


自分の家を自分でつくる14

屋根の作業

内部から天井が見えるため野地板には良い感じの物を使います。
屋根垂木は芯持の二寸角檜、空気層を設けるため・・・秘密です。空気層は3層設けます。

屋根材は素焼きのものを使用、自分の経験上、素焼きの物が熱を含まず外気温とあまり変わらない温度でした。ちなみに夏のスレート瓦の温度を測ると60から70度くらいあったような、素焼の場合40から45度くらい自分で調べた結果です。例えば夏、屋外でアスファルトやコンクリート、木材や素焼の植木鉢に素手で触るとその違いは分かります。
もちろん素焼き丸瓦の方が断然、熱がこもらなく空気も通り良いのですが、屋根勾配をキツイ目の建物にしたので、むずかい選択です。

だだし今の住宅の場合はぶ厚い断熱材が屋根材の下に使用されているのであまり屋根の素材は問題ありません。ただ自分は自然素材でどこまでやれるかを調べてみたい。







自分の家を自分でつくる13

工期のない家

野地板を干したり、天窓の位置だし、熱がこもらないように空気層の工夫など、なかなか作業が捗りません。ただ工期のない仕事だからこそゆっくり考え後悔しないように作っていきます。

あとここが重要ですが、それでも問題がある場合を想定し手直できるよう、分かりやすく複雑にならないよう努力しました。
これは作りながら考えて行かないと矛盾があることに気がついた点です。作っている現場の人間にしかわからないことだと思います。

あともう一つは何十年後解体される時がきます。今の時代でも、300万とか500万とか掛かるようで何十年後はいくらかかるか、壊すときに上手に壊しやすくする点にも配慮しました。


2020年6月22日月曜日

自分の家を自分でつくる12

とにかく驚くほど木を使います。
屋根垂木芯もち、野木板赤み、まだまだ下地


自分の家を自分でつくる11

建てまえ
いよいよ建前です。メンバーは中西と自分と子どもたち。
この程度の建物は一日あれば組みあがりますが自分はゆっくり味わいながら組み立てていきます。もちろん危険な作業ですはじめのうちは子どもたちもへっぴり腰ですがこつは落ち場所を選ぶこと何もないところに落ちればたいしたけがにはなりません。
こんなに楽しい作業を一日で終わらしてしまうのはもったいない、この建物は雨にぬらしても大丈夫な素材で作っています。



自分の家を自分でつくる。10

刃物の手入れ。
手刻みといえば聞こえは良いがプレカットの方が確実で早いことは間違いない。
ただせっかく自分の家を自分で作るのだから手間や面倒は了解済みである。
自分も大工の見習い経験があり自分で刻んだ継ぎ手(腰掛あり継ぎ,大入れあり掛け、かぶとあり掛け、追っかけ大栓継ぎなど)を確実に組みあがる気持ちの良さは経験したものにしか味わえない物があり時間やお金の問題ではなくゆっくりと味わいながらつくります。
刃物の切れ味はそのような仕事を大きく左右し手入れされた蚤やカンナ、チョウナ、ヨキ
などの手入れは怠ってはいけません。


自分の家を自分でつくる。9


防虫、防腐 土台は焼きます。
もちろん今の時代もっと良い方法はいろいろあると思いますが自分の家なのでこの方法が自分にやってみることに。




自分の家を自分でつくる8

墨だしと刻みに入ります。
木目を生かしたいためプレーナーは当てられない1本1本手刻みで、




自分の家を自分でつくる7

整地をして基礎工事
この仕事は一般的なものただ工夫したことは開口部を大きくとり風が通りやすく
地面も呼吸できるように工夫しました。
それと備長炭を敷き詰め湿気取。


自分の家を自分でつくる。6

自然乾燥、目が細かく、節も良いものを必要量用意できた。
それ以外に今の建築材の興味深い話ができたことは面白い収穫になる。


自分の家を自分でつくる5

材木
材料を拾い出して製材所に、沢山ある中から1本ずつ探し出す。
この作業も大変ですが自分の家となると断然ファイトが漲る。













自分の家を自分で作る4

今回は、設計について書いてみます。

とにかくコンパクトな建物にすることが大変です。
部屋の大きさ、台所、一番厄介なのは高さです。
小さい建物のため、基準の高さではバランスがおかしく、結局、30パターンの図面を手書きで書きました。
大切なことは建物のバランス、風通しを良くする為南側と北側吐き出しにすること、
光が入る建物にすること。
台所とお風呂は考えがまとまらず後で考えることに。

最終確認は3人の設計士に相談し木材は信頼できるベテランの製材師 武田製材の武田さん教えてもらいました。

まずは地物が良いこと、同じ材木でも切った時期や山によって強度や劣化、腐食など全く違い木目の細かさ、重さ、硬さ様々な違いがあり、植林した物、樹生していたもの本当にいろいろありとても興味深い物があります。
自分の家を建てる材木なので次第に目利きが出来るようになったのは面白い発見です。


ただ残念な話も、今の建物は柱や梁などが見えていない建物が多く良い物があっても売れていかず、山師など後見人が居なくなる。


参考
この建てものに使用している材木
柱は四寸五部100年物、間柱 筋交いは赤身一寸五分三五、桁梁は六寸、屋根垂木は真もち二寸角、野地板は全て赤身
自然乾燥の物を使用しました。


自分の家を自分で作る3

まずは40本ほどの植物を移植、小屋も移動しました。

自分が、ここで大事にしたいのは、移植の時期と地鎮祭の日。

今の時代、整地する時期、建てる時期、木を倒す時期、乾かす時期など段取り上やむ追えず行なわれていますが、昔は新月の時、戸用の日、台風を避けるなどの習慣を大切にしていたことを、大工である父親から口うるさく聞かされましたが最近では理解できるようになりました。

今回、移植と整地、地鎮祭は予定通り秋に出来ました。



自分の家を自分でつくる2

前回の投稿で、「建てる場所は、今ある家の西側にした」と書きました。

家を建てる場所は、もともとは畑と仮植場でした。自分は「植物がある中に建物を配置する」という考え方を持っています。あくまでも、最優先は人間や建てものではなく、食物であるわけです。

植物は空気を綺麗に、西日を抑え、風も抑え、目にも良い。

そんな植物をなるべく殺生はしたくありません。そんなわけで、そんなわけで、前の空き地を購入し植物を移植することにしました。

近年志摩半島の貝類に異変が、
除草剤は一般の方にでも簡単に手に入ります。陸地に使った除草剤は海へ。




自分の家を自分でつくる

ブログのネタもマンネリになり、
自分の家を自分でつくる話を紹介する。
家を作る構想は10年以上まえからあり、どんな家にするか、どこに建てるか、どんな素材にするか、かなり迷い、勉強しました。

まずは、「どんな家にするか」について、書いてみます。

仕事のついでに、国内もいろんな所に行き、様々な家や資料館も回り、海外もフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、ギリシャなど、あらゆる建築現場を見て回りました。









50を過ぎ、様々な家を見て回った結果、とにかく小さく落ち着く建物を作ることにしました。


どこに建てるか、これもいろんな土地を探しました。自分のやっている仕事上、島はとても不便です。台風、地震、津波などの条件も厳しい。しかし、色々調べてみると、どこにしても何かしら問題があることがわかりました。完璧な土地は見つかりませんでしたが、今、今住んでいるところはが地山で海抜19メートルあり、良しすることに。

建てる場所は、今ある家の西側にしました。今の家で生活しながら、急がず、ゆっくり作ることができるからです。

なぜ、家を建てるかには、今、今住んでいる家に関係します。現在の家は、25年前に建てたものです。平屋で寄棟当時、防腐剤や怪しそうな新建材、鼻ニー流クロス、グラスウール、合板、ボンドなどをたっぷり使った建物でした正直できた時から不審感がありました。ただ、田舎のため、窓を開け、網戸にする習慣があったのは幸いかもしれません。

リホームを考えましたが、建物を調べてみると壁の中は結露によるカビ、断熱材は粉状になり、これは予想以上に酷いもので、建て替える決心をしました。

家の素材は本当の自然素材です。地元の木材、竹、土を使っています。15年前に今住んでいる家を増築しました。木造で床と天井は無垢材を使用しました。壁は珪藻土にしました。珪藻土は接着のためボンドを使用いましたが隙間もあるため随分ましだと思います。
自分は無垢材を使用してある建物は空気感が良いと思います。

もちろん今の住宅でも健康面を考えて作られているものもあると思います。

*注意 
ただ今回自分がやろうとしている事は外から見れば面白そうかも知れません。
地元の自然素材、土壁、無垢材など聞こえは良い、しかし一般的には問題だらけ、無垢材は割れや反りはあり自然乾燥は3年ねかし土壁漆喰は乾かすために時間と手間が掛かり夏は涼しいが冬はまあまあ寒いため日当たりは重要となる。自分の場合はそれらがあまり苦にならない性分であり、機能性や流行のザインより素材や空気感、自分にとって気持ちの良い物を作る事に決めました。多少の不便な点は問題ない。

このような建物の依頼に見える方もおりますが正直今の時代は難しいと思います。



2020年5月19日火曜日

2020年3月27日金曜日

舗装

舗装工事は段取りが大変。
年度末の舗装は業者を抑えることが難しくなんとか美容室のオープンまでには間に合いました。
今回も水勾配が難しいその為墨出しはかなり頭を使いました。


2020年3月11日水曜日

ナッジ鈴鹿

内覧会3月14・15日
なのですがまだ植栽、芝、土間、ポーチはまだ仕上がっていません。
天候も怪しくどこまでやれるか・・・。



キャトルウッド

今回の仕事は四日市の美容室キャトルウッドの倉森さんの依頼です。
庭と駐車場の工事、倉森さんの現場は整理され作業性がよく職人のことを良く理解した建築屋だと思います。今回もアプローチのコンクリート打ちのメンバーとして作業してもらいました。なかなか建築屋の親方自ら多忙な中、肉体労働を手伝うことはありません。
今の時代、建築現場は予算と工期に縛られ嫌な緊張感があり一緒に作業することで職人みんなが良い仕事ができると思います。



2020年3月2日月曜日

四日市現場の準備

次の現場の準備、どの現場も複雑で時間がありません、こういう場合はいかに上手に段取りをするか。
今回は四日市の美容室。


2020年2月29日土曜日

賢島の現場5

第一次工事はここまで
芝を貼って道を仕上げたいところですが今回はここまで本当に大変な仕事でした。

賢島の現場4

土留めの為の石積
これだけの山を触ると当然雨が降ると土が動きます。石を積んで裾を固めることは当たり前のこと、もちろん植物も根が張り土を抑えてくれます。
最近の住宅では石積を見かけなくなりました。流行りもなく廃りもなく汚れの心配もない石を積むことでたいていの家はグレードが上がるブロックや擁壁より多少は高いがそれ以上に良い物だ。地元で取れた石を積みました。


賢島の現場3

なんとか形になってきた。
もちろん植物はもともとこの屋敷に生えていた物、ソヨゴ、ヒサカキ、ヤマモモ、ヤマツツジ、ギョウブ、ヤマボウシ、ヤマガキ、エゴノキ、ヤシャブシなど


賢島の現場2

前回の投稿で、「建てる場所は、今ある家の西側にした」と書きました。

家を建てる場所は、もともとは畑と仮植場でした。自分は「植物がある中に建物を配置する」という考え方を持っています。あくまでも、最優先は人間や建てものではなく、食物であるわけです。

植物は空気を綺麗に、西日を抑え、風も抑え、目にも良い。

そんな植物をなるべく殺生はしたくありません。そんなわけで、そんなわけで、前の空き地を購入し植物を移植することにしました。

近年志摩半島の貝類に異変が、
除草剤は一般の方にでも簡単に手に入ります。陸地に使った除草剤は海へ