2020年6月22日月曜日

自分の家を自分でつくる12

とにかく驚くほど木を使います。
屋根垂木芯もち、野木板赤み、まだまだ下地


自分の家を自分でつくる11

建てまえ
いよいよ建前です。メンバーは中西と自分と子どもたち。
この程度の建物は一日あれば組みあがりますが自分はゆっくり味わいながら組み立てていきます。もちろん危険な作業ですはじめのうちは子どもたちもへっぴり腰ですがこつは落ち場所を選ぶこと何もないところに落ちればたいしたけがにはなりません。
こんなに楽しい作業を一日で終わらしてしまうのはもったいない、この建物は雨にぬらしても大丈夫な素材で作っています。



自分の家を自分でつくる。10

刃物の手入れ。
手刻みといえば聞こえは良いがプレカットの方が確実で早いことは間違いない。
ただせっかく自分の家を自分で作るのだから手間や面倒は了解済みである。
自分も大工の見習い経験があり自分で刻んだ継ぎ手(腰掛あり継ぎ,大入れあり掛け、かぶとあり掛け、追っかけ大栓継ぎなど)を確実に組みあがる気持ちの良さは経験したものにしか味わえない物があり時間やお金の問題ではなくゆっくりと味わいながらつくります。
刃物の切れ味はそのような仕事を大きく左右し手入れされた蚤やカンナ、チョウナ、ヨキ
などの手入れは怠ってはいけません。


自分の家を自分でつくる。9


防虫、防腐 土台は焼きます。
もちろん今の時代もっと良い方法はいろいろあると思いますが自分の家なのでこの方法が自分にやってみることに。




自分の家を自分でつくる8

墨だしと刻みに入ります。
木目を生かしたいためプレーナーは当てられない1本1本手刻みで、




自分の家を自分でつくる7

整地をして基礎工事
この仕事は一般的なものただ工夫したことは開口部を大きくとり風が通りやすく
地面も呼吸できるように工夫しました。
それと備長炭を敷き詰め湿気取。


自分の家を自分でつくる。6

自然乾燥、目が細かく、節も良いものを必要量用意できた。
それ以外に今の建築材の興味深い話ができたことは面白い収穫になる。


自分の家を自分でつくる5

材木
材料を拾い出して製材所に、沢山ある中から1本ずつ探し出す。
この作業も大変ですが自分の家となると断然ファイトが漲る。













自分の家を自分で作る4

今回は、設計について書いてみます。

とにかくコンパクトな建物にすることが大変です。
部屋の大きさ、台所、一番厄介なのは高さです。
小さい建物のため、基準の高さではバランスがおかしく、結局、30パターンの図面を手書きで書きました。
大切なことは建物のバランス、風通しを良くする為南側と北側吐き出しにすること、
光が入る建物にすること。
台所とお風呂は考えがまとまらず後で考えることに。

最終確認は3人の設計士に相談し木材は信頼できるベテランの製材師 武田製材の武田さん教えてもらいました。

まずは地物が良いこと、同じ材木でも切った時期や山によって強度や劣化、腐食など全く違い木目の細かさ、重さ、硬さ様々な違いがあり、植林した物、樹生していたもの本当にいろいろありとても興味深い物があります。
自分の家を建てる材木なので次第に目利きが出来るようになったのは面白い発見です。


ただ残念な話も、今の建物は柱や梁などが見えていない建物が多く良い物があっても売れていかず、山師など後見人が居なくなる。


参考
この建てものに使用している材木
柱は四寸五部100年物、間柱 筋交いは赤身一寸五分三五、桁梁は六寸、屋根垂木は真もち二寸角、野地板は全て赤身
自然乾燥の物を使用しました。


自分の家を自分で作る3

まずは40本ほどの植物を移植、小屋も移動しました。

自分が、ここで大事にしたいのは、移植の時期と地鎮祭の日。

今の時代、整地する時期、建てる時期、木を倒す時期、乾かす時期など段取り上やむ追えず行なわれていますが、昔は新月の時、戸用の日、台風を避けるなどの習慣を大切にしていたことを、大工である父親から口うるさく聞かされましたが最近では理解できるようになりました。

今回、移植と整地、地鎮祭は予定通り秋に出来ました。



自分の家を自分でつくる2

前回の投稿で、「建てる場所は、今ある家の西側にした」と書きました。

家を建てる場所は、もともとは畑と仮植場でした。自分は「植物がある中に建物を配置する」という考え方を持っています。あくまでも、最優先は人間や建てものではなく、食物であるわけです。

植物は空気を綺麗に、西日を抑え、風も抑え、目にも良い。

そんな植物をなるべく殺生はしたくありません。そんなわけで、そんなわけで、前の空き地を購入し植物を移植することにしました。

近年志摩半島の貝類に異変が、
除草剤は一般の方にでも簡単に手に入ります。陸地に使った除草剤は海へ。




自分の家を自分でつくる

ブログのネタもマンネリになり、
自分の家を自分でつくる話を紹介する。
家を作る構想は10年以上まえからあり、どんな家にするか、どこに建てるか、どんな素材にするか、かなり迷い、勉強しました。

まずは、「どんな家にするか」について、書いてみます。

仕事のついでに、国内もいろんな所に行き、様々な家や資料館も回り、海外もフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、ギリシャなど、あらゆる建築現場を見て回りました。









50を過ぎ、様々な家を見て回った結果、とにかく小さく落ち着く建物を作ることにしました。


どこに建てるか、これもいろんな土地を探しました。自分のやっている仕事上、島はとても不便です。台風、地震、津波などの条件も厳しい。しかし、色々調べてみると、どこにしても何かしら問題があることがわかりました。完璧な土地は見つかりませんでしたが、今、今住んでいるところはが地山で海抜19メートルあり、良しすることに。

建てる場所は、今ある家の西側にしました。今の家で生活しながら、急がず、ゆっくり作ることができるからです。

なぜ、家を建てるかには、今、今住んでいる家に関係します。現在の家は、25年前に建てたものです。平屋で寄棟当時、防腐剤や怪しそうな新建材、鼻ニー流クロス、グラスウール、合板、ボンドなどをたっぷり使った建物でした正直できた時から不審感がありました。ただ、田舎のため、窓を開け、網戸にする習慣があったのは幸いかもしれません。

リホームを考えましたが、建物を調べてみると壁の中は結露によるカビ、断熱材は粉状になり、これは予想以上に酷いもので、建て替える決心をしました。

家の素材は本当の自然素材です。地元の木材、竹、土を使っています。15年前に今住んでいる家を増築しました。木造で床と天井は無垢材を使用しました。壁は珪藻土にしました。珪藻土は接着のためボンドを使用いましたが隙間もあるため随分ましだと思います。
自分は無垢材を使用してある建物は空気感が良いと思います。

もちろん今の住宅でも健康面を考えて作られているものもあると思います。

*注意 
ただ今回自分がやろうとしている事は外から見れば面白そうかも知れません。
地元の自然素材、土壁、無垢材など聞こえは良い、しかし一般的には問題だらけ、無垢材は割れや反りはあり自然乾燥は3年ねかし土壁漆喰は乾かすために時間と手間が掛かり夏は涼しいが冬はまあまあ寒いため日当たりは重要となる。自分の場合はそれらがあまり苦にならない性分であり、機能性や流行のザインより素材や空気感、自分にとって気持ちの良い物を作る事に決めました。多少の不便な点は問題ない。

このような建物の依頼に見える方もおりますが正直今の時代は難しいと思います。